映画観る男

DUNE/デューン 砂の惑星の映画観る男のレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.6
壮大なスケールだなぁ、お金かかってるんだろうなぁと思う反面、よく言えば漫画チック、悪く言えば安っぽく感じた箇所がチラホラ。

ジャンル的にどうしてもSWと比較されるだろうけど、"フォース"の方が今作の"ボイス"とやらより確実にカッコいいんだよなぁ…
なにあの蛇語みたいなボイチェン…ダサくね?

ナイフが物語のキーになるんだろうけど、あれだけ文明が発展してるのにただのナイフで戦うってのもどうなんだ。
「バリアもあるし、一周回って銃火器より刃物の方が強いのかな…」と思ってたのに、終盤で普通にピストルみたいなの使おうとしてたし…
数多の映画に影響を与えた古い原作が元ということでこの辺は仕方ないのか…?

終わり方もなんというか…
いくら2部構成?とはいえ、ラストバトルがしょぼすぎない?
敵がポッと出過ぎるし、小物やし、とりあえず物語として区切るために適当にイチャモン付けて戦わせたとしか思えない。
主人公の成長描写として必要なシーンなんだろうが、ひとつの映画のラスボスが「モブレベルの噛ませ」ってのがスッキリはしないね。敵国のハゲのどれかじゃダメだったんかな?
敵ボス側近のヘルレイザーみたいなハゲも強キャラ感あったのに毒ガスで呆気なく死んでたし。

文句ばかりだけど、音楽や映像は迫力があって良かった。
砂漠に行くまでがやや長くて退屈ではあるものの、壮大な砂漠のそのスケール感は大作映画ならではであり、映画館で見たらまた感想が変わってくるタイプの映画だと思うので、今公開中の二作目は時間が合えば見に行きたいな。
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