フランソワオゾンの作品の傾向がよく掴めず、銀熊賞をとったし観てみなきゃと思っていた作品でした
結果的には映画として楽しめるかというとエンタメ性には欠けるかなという印象
この作品は事実を知るためのもので被害者たちの思いを尊重しながら丁寧に作られた真面目な映画だと思いました
そういうものだとして鑑賞すると役者たちの演技は良いですしこういうことがあったんだなぁと歴史を知るきっかけにもなりました
ただ傷つけてしまったごめんなさいと言って許されるものではなく、性への価値観や家族関係、その後の人生までを壊されてしまうほどの大きな影響を与えたということがまるでわかっていなくていらっとしてしまいました
1人じゃないということの心強さから後には続きやすいですけど 、まず声を上げ先陣を切るという立場は特に勇気がいることだと思いました
そしてアレキサンドルの妻の告白にはちょっとびっくりで、小児愛者の神父からの性的虐待ということがメインだと思っていた視聴者にとって、実はそれだけではないんだと監督が意図して入れた部分なのだなと思いました
ラストまで集中して観れました
