のすけ

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたいののすけのレビュー・感想・評価

3.5
幼少期のトラウマでパニックをよく起こす少女が福祉施設を転々とする。
ヘレナ・ツェンゲルすげえなってまず思ったけど、「この茫漠たる荒野で」見てたので初見じゃなかった(忘れてた)。こんなエネルギーのある演技なかなか見ないし、山彦のシーンとかの切ない姿も刺さる。

画はほとんどに彼女が映るけど、あくまで彼女に振り回される大人の視点。カメラもその位置。でも、ある場面で彼女視点になり、無理解な大人たちが浮き彫りにされる。こちらは彼女の成長を少しづつ見てわかっているので、舌打ちしたくなると同時に、自分も無理解な大人の一員なんだと気付かされる。

児童福祉がテーマの話だけど、音楽とかノリノリだしハラハラする場面もあざとく用意してあって感情がブンブン振り回される映画だ。でもスケートはやめてくれ…。
のすけ

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