闇組織により父を人質に取られた母子が、国の有力者たちが赤ちゃんプレイに興じているカルト施設に潜入する。上流階級の白痴化と陰謀を描いている、イギリス産のスプラッター・コメディ。
舞台となるカルト施設では、ゲシュタポの格好をした婦長が、有力者に専属ナースを寄り添わせることにより、赤ちゃんプレイを提供(「ムカデ人間2」の主演俳優がいる)。オムツスタイルがデフォルトなので、ウンチネタがてんこ盛りになっている。
本編内では、施設に潜入した母子(母、娘、義理の息子)のドラマと、必要最低限のことしか知らされていない新人ナースのドラマが展開される。サディスティックな婦長の佇まいが魅力的であり、ゲロゲロのスプラッター劇を楽しませてくれる。
主人公がカルトの深層部に近づくと、古典SFのようなタイトルの真意が、ようやく見えてくる。「奇を衒っている」と言ってしまえばそれまでだが、「狂気を感じさせた者勝ち」という観点では、大成功を収めている。