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寄生体XXX/スキンウォーカーのesのレビュー・感想・評価

3.5
思いの外、心理描写を優先させた映画で面白かった。Xファイル系の作品でよく出てくる人間のスキンを乗り換えながら生きていく生命体の孤独と癒しの話。

人間は魚や肉無しでも生きることができる。しかし、この生き物は人間に定期的に乗り移っていかないと生きてはいけない(少なくともそう思っている)。そういう意味ではより豊かな生活を営む為に殺生を行う人間の方がよっぽど残酷かもしれない。
異形の者の贖罪と純愛というセンチメンタルな方向で描くのであればもう少し心理描写を丁寧に描いて欲しい部分もあったけれど、設定は良かった。記憶やスキルを継承している事を表す表現は一応あるけれど、もう少し丁寧にストーリーに組み込んで欲しかった。

邦題は「スキンを付け替えて彷徨う者」と「怪奇現象の頻発するスキンウォーカー牧場」をかけているのかもしれないが、原題をそのまま使った方が作品のテイストには相応しい気がする。邦ポスターは論外。
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