二瓶ちゃん

ペトルーニャに祝福をの二瓶ちゃんのレビュー・感想・評価

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)
3.6
2作連続で女性監督作品。
本当はこんなことを書かなくてもいいような性意識が自分に醸成されればいいのだが。
こちらも宇多丸さんのラジオで紹介されてて気になったやつです。偶然の選択で、女性差別を扱ったような作品を連続で。
妙に綺麗なパッケージが印象的です。
北マケドニアの映画。初めて。
マケドニアってロシア語っていうかキリル文字を使う国なんですね。警察署の分署のペトルーニャが出てきた場所にДепоとかって書いてあって。国の位置すらどこにあるのかわからないので後で調べねば。
個人的にタイトルをつけるなら、「女神の名はペトルーニャ」。
習慣的に行われていた宗教行事で、女性禁制とされていたことをしてしまう女性の物語。
シンプルなことがこういう問題になるんだなぁ。宗教が関係ないにしても日本でもこういう慣例とかはたくさん存在してるとは思う。
ペトルーニャは挑発するためというか、何か理由があったんだと思う。でもそれがはっきりとは明かされなかったように思う。
わたしには要らなくて、彼には必要だから、、というようなラストのセリフは少しペトルーニャが皮肉を込めて言ったのか、とも思える。
それは
「こういう自由を行使できる時点で、わたしは十分幸運だぞ、しかし、男にはこの類の幸福は一生現れないだろう」
なのか
「私は、今回の経験を機に、未来をもっと明るく、幸福に生きていける」という意志の現れか
さてわからない。
親との関係、親の職業、ペトルーニャの学生時代、いろいろ想像できない部分が含まれている今作ではあったが、内容がシンプルだったのですらっと見れた。
あの刑事さんはイケメンだったなぁ。