Yuki

イエスタデイのYukiのレビュー・感想・評価

イエスタデイ(2019年製作の映画)
4.5
爆音映画祭で観賞。
映画館で映画を観る、という快楽を存分に味わえる映画だった!

映画そのものはハッピーなサクセスストーリーベースで進む。
ユーモアのセンスが良くて、
let it beを家で初披露するときに散々邪魔が入るとか
エドシーランが家に来たときの父親「ピクルスあったよ」とか
ホテルでのコンサートの前、かっこよく決めたロッキーがドアを開けたら裏口だったりとか
リアルな人生って、こんな間の悪いことってしょっちゅうあるし映画みたいには決まらないよねーっていう描き方が徹底されていて、そこに私はすごく好感がもてた。

で、そんなハッピーでコミカルなトーンで映画は進むんだけど、主人公はずっと世間を欺いているような罪悪感を抱えながら過ごす。確かに、いつこのビートルズなし世界が終わるかもわからないし、事はどんどん大きくなるしね。
これ、自分がこの立場だったらと考えるとかなり胃が痛くなる。
そこのポップと苦悩の見せ方のバランスが良い。

あとはエリーがとにかくかわいい!
ヘアスタイルも、ファッションも。トリコロールカラーのセーターも、花柄のワンピースもパジャマも、毎回キュートでうっとり。
最後はエドシーランの舞台で何やってんだ感はありつつも、無事結ばれてとってもよかった。散々、「人生は映画のように決まらないよね」がありつつの、あの王道告白だからこそ、良かった。

ラスト、生徒と歌うオブラディオブラダの多幸感!
ジョンレノンの言葉、幸せな人生を送るために大事なのは、「好きな女に愛してると伝える事」と「ウソをつかないこと」
確かにそうなのかもしれない。


ビートルズ、有名どころは大体分かったけど、もっと詳しければもっともっと楽しめたのかもしれないな。
途中、これは彼が本当に作った曲?これもビートルズ?って悩んだものが数曲あった。でもサマーソング以外はビートルズなのねきっと。

映画館で観れてよかった!
Yuki

Yuki