誰しも一度は想像する、都合のいい妄想が現実になった話。
テンポはいいものの、ボヘミアン・ラプソディーやロケットマンのように、暗い・醜い部分がない分、ちょっと単調にも感じたが、
飽きてきた頃に「なるほどifを掘り下げるとそうなるか!」と驚く部分があり、大変見やすかった。
…が、主人公に共感できるポイントが微妙なところでズレていた。
まず大きなマイナスポイントは、原曲に比べ、作中で披露される曲のクオリティが甚だしく落ちること。
単にアレンジの方向が好みじゃないだけかも知れないが、結果
「俺の『ビートルズを歌って大喝采を浴びる』という妄想の中に出てくる曲は、この曲じゃないんだが!」と感じてしまった。
その時点で
「あ~、こうなっちゃいましたか~…
うーん、こっちの方向は想定していなかったな~(笑)
いや、いいんじゃないですか~面白いと思いますよ~
僕はちょっとまだ驚きが呑み込めなくて
ピンと来てない感じですけど、ままま、
これは僕ひとりの意見ですからね(笑)
落ち着いてみるとアリになっていく予感がしますね。
それに他の人はね、こっちの方が絶対イイって感じる人もね、
いるんじゃないですかね、多分?
いやもう大丈夫ですって!これはこれでね、
もうとりあえずOKということで!ハイ、お疲れ様でした!」
と、外注で出した仕事が微妙なクオリティで上がってきたときの目線になってしまった。
何よりリリー・ジェームズが演じるエリーが可愛すぎて、自分が主人公の立場なら、早々に成功とかどうでもよくなると思う。