吉永小百合の再登板。
本作は、マドンナ歌子との恋の話よりは女性の幸せとはどんなことなのか、親子との関係についてなどのテーマなので寅次郎にあまりスポットが当たってないと思う。
さすがは吉永小百合。
この頃は既に完成した演技を見せている。
なんとも儚げなのに芯の強さを感じさせる、老若男女を問わず全方位から愛されるであろうアプローチを完成させている。
これはルックスが美しければいいわけではなく、むしろ最低限クリアしなくてはいけないハードルに過ぎない。
仕草や台詞、衣装の着こなしやガヤのパートまで、スキも無駄も無い。
本作でシリーズ内の吉永小百合はお役御免。
残念だー。