異才、ランティモス監督の、初期作品。
後々の作品群の持っている独特の個性の萌芽を感じつつ、もっと原石的で洗練されていない荒削りな部分の多い解りにくい作品に仕上がっている。
説明はしない人なので、勝手に色々考えるんけど、それでいいのか、悩んでしまう。
何故、父親はこんな生活を始めたのか。
母親はこのスタイルを好んでいるのか。
行政はどうしているのか。
何故、このスタイルに落ち着いたのか。
この辺を知りたいけど、多分、説明してくれないんだろうな。
不可思議な作品だけに、呆気なく終わり、何の説明もしてくれない。
なかなかのものである。