タレントの顔面で押し切る商業全振り実写化ラブコメ、いわゆる「見える地雷」。Markはたぶん「僕は明日、昨日のきみと〜」ぶりくらい。見える地雷だから踏みに行く覚悟を固めなければ踏みにいかないのです。
白銀は自分が笑われても気にしないでやることをやるというよりも誰かが笑われることを許さない男なのであり、生徒会長というステータスに努力でしがみついているだけの目つきの悪い自分を客観視できていない痛い男なのであり、ツイッターで「会長かっこいい〜♥️ #平野紫耀」などと持て囃されている状況がおかしい。
努力を悟られぬように振る舞い、そのせいで生徒会長の肩書きと威光しか見ていないパンピーに辟易しつつもそれを武器として正しく使うのが白銀。
内面やその壊れ方を知らない人から見れば、表面上は「成績トップの生徒会長である」ということしかないが、逆にそれが全てを好転させている歪でありながら確かな存在、には見えない。残念ながら。
その生まれに対して諦めたような厭世的スタンス(氷)のかぐやは今作には登場しない。橋本環奈がその顔ができないと断定はしないが、それを撮っても金にならない。
この氷の顔で放たれるまでが「お可愛いこと」なのであり、今作のこれは似て非なるモノなのであろう。は？
「花火の音は聞こえない」のモノローグが脳内心理戦に比べて感情なさすぎてそこで氷を出したのかな？とさえ思った。テイク数削ったの見え見え。
記憶から消そう(天啓)
