マグナム渡辺

チャイルド・プレイのマグナム渡辺のネタバレレビュー・内容・結末

チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

これまで7作続いてきたシリーズを再解釈して作られたリブートである。

私は大昔に何作か観ているが、いつからかシリーズを追いかけることもなくなり、フワッとしか覚えていないので、新鮮な気持ちで見ることが出来た。

本作ではチャッキーのキャラクター改変がおこなわれており、過去作の殺人鬼が憑依した人形ではなく、自我を有するおもちゃとして登場する。
あくまでもおもちゃなので、これまでのチャッキーファンは戸惑うのではないかと思う。

個人的にはこの改変は極めて効果的だったと考える。アンディとチャッキーの関係はトイストーリーのアンディとウッディ、ターミネーターのジョンとT-800に近い。

序盤のアンディとチャッキーが仲良く遊ぶ姿が微笑ましいだけに、中盤以降のチャッキーの暴走は見てるだけで悲しくなってくる。
行き過ぎたアンディファーストのチャッキーに対し、ジョンとT-800のような関係を構築することができなかったアンディは徐々に追い込まるれる。そんなアンディが出した結論は互いにとってあまりにも悲し過ぎたし、やむを得なかった。
互いに自身の一部として過ごした相手と憎しみ合うことは、やはり「ホラー」だった。

以下いくつか特に伝えたい点を箇条書きにしてレビューを、終える。
・チャッキーの声のマークのハミルの声が秀逸
・度々チャッキーが口ずさむ「バディソング」が耳に残るし、効果的である。
・ジュヴナイル的な色彩が強い
・人間と人外の友情、絆を扱った作品である、前述のトイストーリーやターミネーターの裏側のような作品である。
・チャッキーがかわいい、決してキュートという意味ではなく、ふるまいや、無垢さと邪悪さを両立させた表情など、絶妙な愛らしさを持っている。決して高額を出して買おうとは思わないが、たまたま入手すると凄く嬉しいタイプのおもちゃである。個人的にはこれまでで最高のチャッキーだと思う。
・トイストーリー4に対するある種のアンサーとも言える内容で大人がセットで観るのにオススメ。
以上
マグナム渡辺

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