このレビューはネタバレを含みます
僕の記憶に残る初めての映画は、チャイルド・プレイ。
父親が見ているのを物心で一緒に見たのか、見せられたのか。
その晩夢にまで出て夜中に目を覚ましたのが一番古い記憶。
それなのに…
ホラー大好き人間として成長した今。
あんなに怖かったチャッキーは、人間たちの身勝手な進化のおもちゃにされ、可愛そうな存在と化してしまった…。
それが悪とも思えない展開であり、怖いというよりも哀しい気持ちが強い。
どんなに人類の進化が無機物で構築されていく時代であっても、人間が人間らしく交流するということは。
目と目を合わせ言葉を交わし、肌の温度に触れ、同じものを目指して達成し、笑い合うことで意思を伝え合うことなのだなと実感。
人形に罪は無い。ただ生きた人間の想いを受け取れるようには存在できなかっただけ。
怖い、の裏側に色々と思慮深く感じる作品だった。