蛇らい

チャイルド・プレイの蛇らいのレビュー・感想・評価

チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)
2.3
まず、チャイルド・プレイとして観たらどうか。ガタガタ。おしゃべりロボットというのが前提にあって、今の時代にそぐわないからAIロボットという設定にしよう!という思考回路が安直過ぎる。今だに映えとか言っているようなワンテンポ遅いレスポンスが鼻に付く。

AIロボットということは完全な人工物。しかも、ある程度の知識などは人間の発した言葉やアクションが影響している。そうなると、チャッキーの理不尽さや身勝手さからくる暴力性への反発の矛先がチャッキー ではなく人間側にに返ってくる。チャッキーが完全な悪者ではなく、人間側に非が出てきてしまう。制御スイッチを解除したのも人間、無垢のAIに知識を与えたのも人間。そこでいくら裏で複雑な家庭環境やヒエラルキーという設定にしてもチャッキーの悪の対象としての魅力は霞む。また、人間対チャッキーの肉弾戦が少ないのも残念。

アイデアの枯渇が著しい上に工夫や努力の後が見られない。そのクセ宣伝で『トイ・ストーリー』をイジってくるあたりも腹が立つ。他の作品いじれるほどの余裕があるできばえなんですかね?この作品は。
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