ねこといぬ、ひとりぼっち同士の出会い。
特にねこの方はかなり見た目がディフォルメされてるのだけれど、おうちにn家主(ニャぬし)がいる等ねこ解像度が高い人であれば、細かい仕草の再現度に気がつくことだろう。
瞳孔の動き、お手手の使い方、etc。アニメに対して変な話ながら、「絵がうめぇ」って思ったな。
あまりファンタジーではない動物が主人公となって人間的な価値観のドラマを経験するような話は、ともすれば傲慢で居心地の悪い印象を残してしまうものだけれど、今作は上記のような絶妙といえるリアリティのバランス配分によって良いポケットに落としていたんじゃあないかと思う。
ちなみに、我が家のn家主も黒ねこである。おそらく10歳と少しほどである。
彼奴は果たして幸せなんだろうか、なんて偶に考えることがあるけれど、それは多分ずっと分からないことで、仕様がない。
ただ、もしうまく尻尾が三又になるくらい生きて、人語で喋る気になってくれたとしたら、「まあ、犬よりはね」とか言いそうな気がしている。