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フリーソロのぉゅのレビュー・感想・評価

フリーソロ(2018年製作の映画)
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2021年 鑑賞 21-151-6
エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィさんとジミー・チンさんの両監督による、ロッククライマーであるアレックス・オノルドさんの2017年6月のエル・キャピタンへのフリーソロ・クライミングでの挑戦の様子がまとめられたドキュメンタリー作品。
先に言っておく!私はスコアつけられるような人間ではないと感じたので、遠慮させていただきます。

ー 過度の高所恐怖症の方は鑑賞注意! ー
絶壁という絶壁の恐怖!どう切り取ったって絶壁。ほぼ90°、掴む場所も脚を掛ける場所もほぼなし、NO命綱。掴む握力、筋力、バランス感覚、頭の機転... 勿論、必須!例えそれが私に備わったとて、あの絶壁を登りたいとは思えない... 正直精神面が... 恐怖を克服するぐらいの肝の座り方、いい意味で異常としか説明できない!

「移動のための車が家」「登るのは嫌だけど、登りたい」彼の発言は、私は備わっていない感情、感覚。自然としてみたら、美しい!それを、登るのがワクワクすると、嬉しそうな表情。やっぱり私にはないな。

パートナーの存在も大きいだろうな!危険で、フリーソロ中はずっと色々な感情の糸が張っている中、待ってくれている女性(ひと)がいることは大きいと想像する。またパートナーの肝も座っている!毎度今回が最期になるかもという気持ちが、どこかにあるはずで、その気持ちに潰されない彼女は、本当に “聖女” なんだと思う。また、彼の一時の余暇を一緒に過ごしていて、2人の表情がいい。カヌーのシーン、綺麗な風景も相まって最高だ!

大きな挑戦前の張り詰めた空気。観ているだけで、私も重い雰囲気に... あの絶壁は上が90°を超えている... もう富士Qのジェットコースターの逆バージョンのよう... 命綱はないし、まさに死と背中合わせ。自然・風景は美しいのに恐怖。特に上からのアングルは... サスペンス、心理戦よりもハラハラするし、下手したらホラーより怖いかも...下で見守っているサポートの人々、パートナーの精神状態も物凄いものがあるのだろう...

“うれしいよ いい気分だ 叫びたい 肩のどでかい荷が下りたようだ”
“何だか今朝は山が怖くなくて 面白いね 全部いつもと同じなのに 荷物がないこと以外は 実際忘れちゃったし だから気分が良いい“
登りきった時の爽快感や表情は、おそらく私は体験したことないであろう感情。だから想像なんて出来ない!が、パートナーとの電話している時の涙交じりの笑顔は最高だった!
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