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フリーソロのmz5150のレビュー・感想・評価

フリーソロ(2018年製作の映画)
4.5
BSプレミアム、ヤバい手汗となぜか足の裏の汗が止まらん。去年のGWヨセミテのハーフドーム登山(もちろん断崖ではないが)するつもりが悪天候で断念しておりヨセミテの景色への興味が今作へと導く。

劇中で言及され亡くなったウリステークはツベでアイガー北壁の最速記録の映像で度肝を抜かれた思いがあり、滑落で亡くなったのも知っており今作のアレックスを重なりハラハラドキドキが止まらない。アレックスの感性のズレや孤高ぶりが彼女の存在で浮き立つ。この偉大な神への挑戦を行う上で必要な才能なのであろう。MRIでの結果が常人との差を見せ恐怖への耐性や達成へのモチベーションを呼ぶのはやはりウィアードだからか。

監督たち撮影スタッフも証言とカメラ前に立ち言及するがドキュメンタリーが決して現実を写すのではなく、カメラの存在が現実を変容させるリスクをアレックスと共に語っておりドキュメンタリー映画の根幹にある何かしらが匂い考えさせられる。

ラストのエルキャピタル登頂シーンは目を反らしたカメラマンの感情に寄り添い、アレックスの動きに一喜一憂する。文句なしの傑作である。
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