ariii

転がるビー玉のariiiのレビュー・感想・評価

転がるビー玉(2019年製作の映画)
4.0
オシャレ、エモい、かわいい!
今どきって感じの映画だった。
わたしは割と好き。

周りの景色はどんどん変わっていくのに、自分は何も変われてない。
変わりたい、変えたいと思っても、景色みたいにころころ変われない。
一緒に住んでいて一緒にいても独りみたい。
そういうもどかしい気持ち、ふと寂しくなる気持ち、きっと誰もが一度は感じたことあると思う。

大人になって振り返ったときには、もしかしたら笑い話になってるかもしれない、どうってことなかったなと思うかもしれない。でも、そのときは一生懸命で。
脆くて壊れてしまいそうだけれどキラキラした時間がそこには確かにあるから。
何者にもなれない、何者でもない、模索し続けられるときはかけがえのない時間で。
きっと青春なんだ。
大切だったり煩わしかったりするけれど、学生時代に友達と一緒にいれた時間って本当にかけがえのないものだと思います。

"東京にいるってだけで満足しちゃってる。"
うん、確かに東京にいるっていうだけで満足しちゃってる。痛いとこつくなあ。
東京には何でもあるから。
でも東京に甘えちゃいけない。負けちゃいけない。沈んじゃいけない。
自分のやりたいこと見つけてなりたい自分になれるように行動していくことが大切。だね。
行動に移すことがすごく難しかったりするけれど。

かけたビー玉がキラキラしている。転がっていく。不完全の中のある美しさみたいなものが前に進んでいくようで、元気が出た。

たまたま渋谷の映画館で観れて、とても良かった!
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