トランスマスター

トールキン 旅のはじまりのトランスマスターのレビュー・感想・評価

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)
4.0
♯62 J.R.R.トールキンの半生

『ホビットの冒険』『指輪物語』の作者であるジョン・ロナルド・R・トールキン半生を描いた感動作。
実話を基にトールキンの知られざる少年時代と波乱に満ちた青年時代に焦点を当てています。未亡人の母と兄弟と共に教会の紹介でバッキンガムの裕福な家庭に養子となり、上流階級の子息が通うキングエドワード校へ入学する。ラグビーでの取っ組み合いの喧嘩から仲間になった4人組は、バロウズで紅茶を嗜んだ後に

秘密結社T.C.B.S
(ティー・クラブ・バロヴィアン・ソサエティ)を結成する。

その目的は芸術の力で
【世界を変える事】そんな矢先に第一次世界大戦の戦禍がやってくるのだった…。

◆良い点/注目ポイント
・少年期のロナルドの母親の本の読み聞かせ、エディストの出会い、1916年ソンムの戦いの経験全てが、傑作ファンタジー小説に繋がったのかと思うと感慨深いです。
・少年期のチャンバラや、戦場でのファンタジーの幻影が胸熱です。

◆改善点
・無し。

◆総括
・ラストの家族への創作物の語りかけのシーンで私の鳥肌が止まりませんでした。
『指輪物語』三部作がなければ、
この世の中に『D &D』も『ウィザードリィ』も『ウルティマ』も『DQ』も『FF』も『Game of thrones』も無かったと思うと、全てが偶然ではなく必然だったのかと思いました。

言語学を学んでいる方やファンタジーRPGが大好きな方にオススメです。

-2024年62本目-