ストーリーの起伏とか劇的なエピソードは余り無い。だが、興味が高じて架空の言語を作っていたとか、高校の親友とお茶を飲みながら強い絆で結ばれたとか、いかにもイギリス的(製作国はアメリカだが)制作秘話(?)が良かった。
「ナルニア」も「アリス」も「ドリトル先生」も「ピーターパン」も「ハリー」も「ライラ」も「チョコレート工場」も、自分が好きな英国ファンタジーは「ホビット」「指輪」と似た硬いムードを持つ。ついでに言うとピーター・ガブリエル在籍時のジェネシスも。日本人の多くが好きなんじゃないかと思われるそんな“英国風”の共通源泉の一端を見た気がする。
じんわり感動する作品。