チッコーネ

ウエディング・ゲスト 招かれざる客のチッコーネのレビュー・感想・評価

2.5
パキスタンから広大なインドへ向かうサスペンス調のロードムービー。
『聖者の食卓』で紹介された食堂を併設するパンジャーブ州の黄金寺院周辺から首都デリー、そして入植した西洋文化が薫るゴアとロケ地が移り変わるほか、バスや電車を交通手段とした長時間移動の様子も描かれていた。
「インドの観光庁か何かから、お金が出ているのかしら」と思ったほどだが、映画で観る同国の風景は、まだまだ目に新しい。
しかし肝心の脚本は終盤、唖然としてしまうほどの山なし。
「何らかの圧力により、軌道修正されたのでは?」と訝しんでしまうほどだった。
ノワールな雰囲気にラブストーリーを加味したかったにしては「惹かれ合う心」を示すエピソードが欠落、何よりメインキャラクター二人がいずれもハードボイルドでないのが、つまらない。