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パリの家族たちのariiiのレビュー・感想・評価

パリの家族たち(2018年製作の映画)
2.0
ご招待いただき監督登壇トークイベント付試写会へ。

割と期待していたのだけれど、あまり面白くなくてか疲れていてか、何度か寝てしまった。

フランスには現在、約200万人のシングルマザーがいるらしい。
子どもを育てるにあたっての制度もあるけれど、保育園は産む前に空席を見つけなければいけないらしく、なければシッターを雇うらしい。
今は、父親が経済的に援助しないことが問題になっているとのこと。

映画では、母の日がテーマになっていて、やっぱり子育てには母親の存在が重要で。
父親は重要ではないというわけではないけれど、子どもにとって母親があまりにも重要ということ。
父親はなかなか自分の役割を見つけられない、というか、残された役割があまりないのが現実らしい。

監督は、この映画を観て、子どもを育てるのが大変なのは自分だけではない、みんな多少なりとも罪悪感を持って生きているということを伝えたいと。
誰でも完璧はムリだし、完璧である必要は全くない。
罪悪感を減らしてほしいとおっしゃっていた。

ラストのシーンにもあったけれど、西洋では老人に優しくないらしい。
施設に入れてしまうのはよくあることなんだって。

日本とパリとでは、状況や考え方が変わってくるとは思うけれど、子どもがいる人が母親であることには変わりないし、誰だって生きるのはいつでも大変で、それでも時間が止まってはくれないのはみんな一緒で。
これだけいろんなことにおいて多様性が浸透してきた世の中で、生き方なんて十人十色。
自分も、自分の周りの人も、ぜんぜん知らない世界中の人たちも、全員が笑顔で1日1日を生きていけたらいいな、とそんなことを思いました。
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