実際の写真家のお話をベースに描いたドラマ映画。前半パートがかなり良くて、主人公が写真家の第一歩を踏み出すべく家族写真を撮るところは、とても暖かくコメディタッチで楽しめた。後半パートでは震災時に主人公が被災地に向かいボランティア活動を行いますが、こちらは少々感動を誘うような描写が強く若干辟易としかけるも、復興への前向きな姿勢を貫いてくれただけに、それも一要素として上手く機能しています。撮り方が巧いんですよね。
主人公の成長物語でもあり、家族の大切さを見直せるような作品にもなっているので、万人に刺さる良作なのではないでしょうか。