Frengers

ラストナイト・イン・ソーホーのFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

相変わらずの映画愛と音楽愛。タランティーノとゼメキスとリンチを通過した堂々としたエドガーライト節といった印象。古典的な鏡の配置、下り=夢、上り=悪夢な階段などオーセンティックな演出力を感じた。キンクスのアルバムが予期させる、サイケデリック時代の郊外もさることながら、スージーアンドバンシーズの「ハッピーハウス」(とそれをサンプリングしたウィークエンドの「ハウスオブバルーンズ」)が漂わせる退廃的な雰囲気には興奮。
繰り返しすぎる反復やフラッシュバック、主人公とオーナーの関係に齟齬を感じるし、幾つかはショットを飛ばしすぎてる気がするものの、ジャンルを横断する多彩な語彙はやっぱり楽しい。ジョンみたいな友達欲しい。
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