チマキ

ラストナイト・イン・ソーホーのチマキのレビュー・感想・評価

4.8
とりあえず、愛しのアニャテイラージョイとかトーマサインマッケンジーの話は出さずに。

途中まで演出とか美術とか音楽とか、映像の豊かさとセンスで最高潮まで引き込んだところでバチっとサスペンスホラーのスイッチ切り替えたところがマジで秀逸。
ここが他のサスペンスホラーと違って監督の多彩さが凄く感じられたなぁって。

そんなだから個人的に映画は観まくってる方だと自負してるので展開読めるもの多い中、そんなこと考えてる余裕ないくらい、自分の心臓の鼓動を感じるくらい引き込まれて集中力の自動消費。本当に疲れた。良い意味で。
この感覚が久々で、やっぱりパンズラビリンスとかインセプションとかブラックスワンとか、現実と非現実の境目が無くなっていく作品めっちゃ好きだなぁって再認識した。

それ故に帰り道での余韻は、履いてるブーツのヒールがアスファルトに打ち付けられる音、トラックの荷台で積荷が揺れる音、遠くで鳴るバイクのエンジン音、夜道でぼんやり光る信号機、鼻にすんって入ってくる冷気、そんな些細な事象さえ全部が自分は現実にいるって実感させてくれて心地よく感じさせてくれた。


だからあえて声を大にして言いたい。

アニャテイラージョイは俺が守る。
お前らには渡さん。マジ愛死天流。
らぶずっきゅん。しゅきぴ。
チマキ

チマキ