そーる

ラストナイト・イン・ソーホーのそーるのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

流石エドガーライトだけあって、
作中の音ハメが気持ち悪いほどにピッタリな作品。
特に主人公の下宿した屋根裏外にあるフランス料理の看板の点滅が、その時その時で流れる音楽に合わせてリズムが変わる仕様、凄まじい、、、

また、登場するありとあらゆる反射に主人公とサンディを投影しているところも凝りすぎています。すごい。


60sが舞台ということで作中に登場する楽曲もどれも名曲ばかり。
ファッションも可愛かったです。
当時のロンドンの華と影のリアルをうまくフィクションという作品に昇華して表現しているあたりもレベルが高いと言わざるを得ません。
霊が見えるという設定がいいですよね。


個人的にはこれだけ鏡越しに霊が現れる伏線を張っている事による、「鏡に何が映るのだろう」と視聴者が思ってしまう現象が素晴らしいなと思いました。
というのもラストシーン、ランウェイを終えた主人公を嫌味ながらも拍手していた元ルームメイト、ここは動的なシーンなのですがしっかり鏡越しに主人公を目線で追ってます。
そうすることにより、"次の鏡には何が映るのだろう"と無意識的に思うので、
次の主人公の母が現れる場面により没入感が生まれます。
ほんとにすごい、、この設計。

最後に、風俗取締の警官役、若い頃の人はサムクラフリンじゃないですか!?
こんなちょい役に使っていい方なのでしょうか、、、、贅沢すぎます!笑
わたしは「世界一きらいなあなたに」の大ファンだからかもしれませんが、、、笑
そーる

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