このレビューはネタバレを含みます
人の命を救う善良な医師が、自身の難病治療の末に強力な能力を持った吸血人間になってしまうヴァンパイアなダークヒーロー、ジャレッドレトの影のある雰囲気も相まってすごく良かった。自分をコントロールできずに殺人を犯してしまう危険性、更には親友のマイロも巻き込み、モービウスの苦しむ善悪の葛藤が上手く表されていたように思う。
それにしてもマイロ…ヴィランとはいえ心底悪い奴って感じではなく、幼い頃から難病に耐えてきた苦悩や差別を考えると、自由と強い肉体を得たらこうなっちゃうよな…という複雑な背景が悲しい。能力を呪いと取るか授かり物と取るか…モービウスとの対立は胸が痛かった。
進化したモービウスの能力とかアクション時の演出が楽しくてさすがマーベル！な印象ではあるけど、物語はこれから感がすごくあったのでこれは続編が早く見たい。
エンドロール後のサプライズには相変わらず心が躍るけど、まさかヴァルチャーがくるとは！どこまでいくんだマルチバース…
