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デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆のnnnのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

デジモンTriを第6章を見た時に、さらにその先を描く映画最終版が出来るということで、今度こそは面白いものを作ってくれることへの期待(Triが6章もあったくせにひどい話だった)とTri同様に悲劇を生む諦めの両方を感じていました。鑑賞結果としては、その中間点といった所。思ったほど悪くはなかったものの、最終作ゆえの最高の出来とも言えない。

本作は太一達が大人になることでデジモンとのパートナーシップを解消することになるというのがストーリーの肝。黒幕はこのパートナーシップ解消を食い止めるために選ばれた子どもたちを誘拐し、時を止めることでパートナーシップの解消を凍結することを企てる。
このストーリー展開は良いと思うし、そもそもの冒頭のパロットモンとの戦闘シーンが軽くTriを超えていて、とても良かった。最終決戦はどれぐらい派手にぶちかましれくれるのか期待していた。そして王道(僕らのウォーゲームに近い)ストーリー展開をはさみながら最後に見たものはオメガモンでもパイルドラモンでもなく、アグモンとガブモンがおじさん化したような進化姿であった、、、ここが台無しにしてしまっている。他の選ばれし子どもたちのデジモンはTriで見せてくれた究極体どころか完全体も見せてくれない始末であるし、デジモンアドベンチャー2のキャラクターたちはとりあえず出してあげたぐらいなおまけである。一つのストーリーとしては良かったとは思う。

Brave Heartとかっこよいデジモンが盛り上げてくれればそれで感動できるデジモンなのだが、本作はTriに比べれば圧倒的に良く出来ているも、逆にTriでデジモンを見過ぎてしまったのか、そこまでの感動を持てなかった。作画も戦闘シーンも良かったので、最終作だからこそもっといろいろ盛り込んでくれたら良かったと思ってしまう自分がいる。

ちなみにデジモンとお別れをしてしまうストーリー展開なのは分かったが、希望や夢を持てるよう、それが解決されるようなエピローグが、本作をfinalとするならば欲しかった。
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