このレビューはネタバレを含みます
『新聞記者』、HBOのドラマ『チェルノブイリ』とともに、全国の学校で上映すべき映画。
慰安婦問題かなぜこじれているのか、いまの日本がいかに危険か、また問題意識が高まった。
メディアがコントロールされているのはわかっていたけれど、教育がここまでコントロールされているとは。恐ろしい。
最近人と話すとき、いまの日本が怖い、どんどん怖くなる、という話題によくなるけれど、その理由が分かりやすく伝わってきた。
何度も「証拠となる文書がないから事実ではない」という現政権の(日本会議の)言説が繰り返されるけれど、都合の悪い記録をどんどん破棄している現政権のやり方をリアルタイムで見ているので、まったく信用できない。
昔から、少しでも都合が悪いものは全部無かったことにしているとしか思えない。今もそれを繰り返しているわけで、日本人は嘘をつかないってどの口で言ってるの? という感じ。
まさかなかったことにすれば嘘じゃないと思ってる? 小さな子どもが下手に失敗を隠そうとしてるみたいに(それは愛らしいけど)世界からは(日本の人たちからも)その恥ずかしさは丸見えだよ…。
歴史修正主義者だった女性がエビデンスに触れたことで南京虐殺があったことに気がついて、反省しているのがかすかな希望。
絶対に人権を奪われたくないし、奪わせてはならない、との気持ちをあらたにした素晴らしいドキュメンタリーでした。