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華麗なるギャツビーのtottsunのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)
3.8
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「華麗なるギャッツビー」
ニューヨークの郊外、ロングアイランドのウェストエッグにあるその大邸宅では毎夜、豪華絢爛な饗宴が繰り広げられていた。近隣から、ニューヨークから着飾った大勢の男女が訪れ、軽快な音楽に合せてダンスを踊り、シャンペンが何本も抜かれ、何人ものコックが大量のご馳走を作り、給仕達が忙しく、大広間、芝生の庭、プールの回りを駆け回っていた。ニック・キャラウエイはある夜その喧騒が静まった静寂の中、じっと佇み、海の向こうの緑色のランプを見つめる男を見かける。その男はギャツビー、かつての恋人デイジーに再会するために盛大なパーテイを毎夜繰り返していた。
映画「モキシー」の中で文学の「グレート・ギャッツビー」について語られるシーンがあって2013年版を以前鑑賞してその印象が強かったからあえてこちらの1974年版を鑑賞してみました。
原作は未読のため細かい部分は知らないこともあるだろうけど…1920年代の華やかなファッションの世界を堪能しつつ、ニューヨークを舞台に様々な恋愛事情を絡めて描かれた作品。
私にとっては「スティング」以来のロバート・レッドフォードです。
ギャッツビーのどこか孤独でありながらまっすぐな情熱の傾け方がとても眩しく感じられます。
最終的にはサスペンスの要素もあり、彼らの人生のどこからかで起きてしまったボタンのかけ間違えから派生する事件たち。
自信ありげに「過去は取り戻せる」と強い口調でニックに語ったギャッツビーが印象的です。
最後は切ない気持ちでいっぱいになります。
ギャッツビーの豪邸も素晴らしかったけど、みんなの衣装がとっても素敵で…
女性陣のドレスやスカート、華やかなボンネットやショートヘアに合う帽子たち。男性陣も正装やカジュアルなシャツ姿もオシャレでした。
そしてキラキラ光るジュエリーや銀食器。
一度は見て損は無い作品だと思います。
2013年版も改めて観てみようかな。
私的には☆☆☆.8かな。
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