今作も最近のハードボイルド調をしっかりと襲名していて1stシリーズでは成せなかった。原作と同じのテェイストで大人のルパン三世としての魅力を十二分に感じられる作品でした。
今作は峰不二子にスポットを当てて
大人の女性しかもいつものボンドガール的な裏があるだけの女性像ではなく
深みのある「峰不二子という女」だけでは
引き出せなかった新しい峰不二子としての
魅力もしっかり描いてていてこのキャラクターの魅力の深さを痛感しました。
ルパンと次元が邪魔しない程度に話に入っていてそのバランス感も見事。
シリーズ全体に言えることですが
よくまぁ1時間もない上映時間でこの密度ですから脚本構成が毎度のことながら
凄味を感じます。どのシーンも伏線になってて繋がるラストは何とも気持ちいいこと。
このシリーズ全体の繋がりが徐々に浮き彫りになっていってあと残すところの
銭形とルパン三世自身の作品が楽しみな所です。
そんな映画。
