セガール幹事長代理

ミッドサマーのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
2.5
『好きすぎて5回も劇場に足を運んだ』だの『この映画を観るたびに新しい発見と出会えました』だのSNSに書いてる人にろくなのはいないのは世の常識となりつつあります。
映画を観た回数でマウントを取り合う様子が滑稽であることに人が気付き出し、喜びを禁じ得ません。

『同じ映画を何回も観た自慢』が『睡眠不足自慢』『筋肉痛自慢』に並ぶ三大反応に困る自慢となる日は近いはずです。
※『ポケモンの知識151匹で止まってるわ自慢』の勢力は弱まりつつあります。

挙げ句の果てには彼らは映画館に行く度にチケットの写真をインスタにアップする始末。お前は誰か殺す為にアリバイ工作してんのかと声を荒げそうになります。

本作『ミッドサマー』も例に漏れず映画館リピートの押売代表格みたいなものですが、そういった対象になる映画に名作が多いのもまた事実。
TSUTAYAカードの更新のついでにレンタルしました。


~CAN-SAW~


ホラー映画として観ると大失敗します。
自分と自分以外のズレを楽しむ映画です。
友達の実家で出してもらったチャーハンの具が自分ちと違った感覚を心地よいと感じることができる人向けです。
え、お前んちカマボコいれないの?みたいな。

『12月24日に東京タワーの前でキスすると結ばれる』っていう反吐が出そうな都市伝説があるんですが、劇中、『陰毛を好きな人に食わせると恋が成就する』っていう数ランク上のステージのおまじないが登場するのでアベック向きの作品でもあります。

上手いのか下手なのかわからない奇っ怪なビブラートと、日本海の荒波のごとく揺れる複数のババアの乳房(にゅうぼう)に囲まれながら性交渉をするアブノーマルなシーンもあるので倦怠期の夫婦にもオススメです。
腹は出てるのにアンダーヘアはバッチリ手入れされてるサマは、選挙は行かねえ癖に成人式で暴れる若者を示唆しています。
社会派サスペンスとしての顔もあるのですね。

撮影現場すげえ楽しそうな映画でしたがもう観ません。