舞台はオサレ女子憧れの北欧。フォークロアな可愛い衣装、野の花の冠、ナイーブアートが施された素朴な建築。どこを向いても素敵要素しかない。これってオーガニック意識高い系へのアンチテーゼなのか。オサレなイーライロスか。
観客はこの素敵舞台と明るい青空の下、悪夢のような地獄のセレモニーを観せられるハメに…
ヘレディタリーに続き監督が儀式好きなのはよくわかった。そしてセンスがいいのも充分わかった。
冒頭、最悪な形で家族を無くした主人公のメンヘラ女子（イモトアヤコ似）が、恋人やその友達にウザがられながらスウェーデンにやって来るところは期待でワクワク。
そしてよくわからん村の変態セレモニーが延々と続くんだけど、スクリーン全体の牧歌的な美しさとチョイ見せする変態グロ描写のコントラストは結構楽しめます。でも中盤の思わせぶりが長すぎて、結果なんとなく肩透かしな印象。
やっぱりホラーは長尺で見せるもんじゃないな。ゾワゾワした嫌な雰囲気は好きだけど。
しかし儀式なら何やってもいいってもんじゃないぞ！スウェーデンの人怒らないかなぁ（´-`）
