エマ・トンプソンがこういう現代のアメリカ的!な作品で大暴れするのが珍しいのですが、こちらは所謂『プラダを着た悪魔』に似た感じのコメディ。
ただこちらの方が現代的なテーマです。
長年トークショーの名キャスターとして君臨してたいわば女帝的なキャサリンが視聴率低下を理由に番組降板の危機に。
イメージアップのため男性ばかり番組の制作陣の中に「敢えて」ライターとして起用したのがインド系の女性モリー。
フェミニズムやダイバーシティなどが叫ばれてる時代に合わせてモリーを形上採用しただけのキャサリンのテンションとは違って、長年キャサリンに憧れてたモリーは大はしゃぎしていくこの[ズレ]がユニークに描かれています。
価値観がまるまる180℃ 違う女同士ってそりゃ初めは絶対うまく行かないけど、ツボさえ掴めば最強バディにもなり得るわけで、そんなところがやっぱこの作品にもあるわけです。
パワハラ的なキャサリンの怒涛の攻撃にも、同僚の男性社員の塩対応にも全くもってめげることなく、というか気付いて落ち込むことなく仕事チョー楽しい❗️って突き進むモリーにとにかく元気もらえるのはもちろんですが、悪魔的なキャサリンがだんだんと人間らしく弱音を吐いたりキュートな感じに見えていくのも見所です。