浪川リオン

タイタンの逆襲の浪川リオンのネタバレレビュー・内容・結末

タイタンの逆襲(2012年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

とにかく何かファンタジー要素を、できれば壮大な風景や歴史的重みを感じさせるようなものを見たい気分だったので見た。

前作は映画館で見たが、初体験となる3D映画はゴーグルのせいで薄暗く、サソリのパーツが立体視のせいでごちゃごちゃしていて見辛く、今思い返しても本当に残念な3D映画体験だった。

今作は期待通り地下迷路や巨人クロノスの暴れる様などはかなり壮大なスケールの映像を堪能できたが、その他は納得のいかない事ばかりで全く話に気持ちが入っていかなかった。

さほど筋肉ムキムキでなく、強さがいまいち伝わりにくい主人公に全然好きになれない案内人の脇役、何のために着いてくるのかよう分からんヒロインと足を引っ張ってイライラさせるだけのその付き人。
「アレスに祈るな!」って言われた直後に何故祈る??

この監督は格闘、戦闘シーンを撮るのが下手だと思う。神だったり半身だったりという存在の偉大さ、力強さが全然描かれていない。
主人公はキメラや巨人、ミノタウロス、果ては戦の神アーレス等と錚々たるメンバーと戦闘をするのだがそのどれもが全然盛り上がらない。巨人はともかくミノタウロスとアーレスはちょっと力が強い普通の人かな? という印象しか受け取れなかった。

最後クロノスに槍を投げるシーンも… 何だこれ。投げつける! というより口の中に燃えないゴミを捨ててきたような感じで放り投げるので全然攻撃! とか決め技! というような気持ちよさがない。つまり格好良くないのだ。

最後のとって付けたようなキスシーンとか馬鹿にしてるのかと思ってめちゃめちゃ白けてしまった。

物書きや漫画家になりたい人はむしろ見て欲しい。勉強になると思う。

パンチラ回数:1(時代考証から見ても下着ではないだろうけど)