修学旅行中の高校生を乗せた、セウォル号の沈没事故によって残された遺族を描くドラマ。
悲劇ではなく、対面と再生の物語。
家族が息子の死と向きあう様子を、様々な人達の目線で描いています。
息子の死を受け入れられず長い時間もがき続ける妻と、息子が死んだとき、家族の側にいなかった父。
家に飾られた家族写真、遺族の集まり、息子の誕生日会での話し合い。
その全てに、父の居場所がない演出が胸を締め付けます。
息子の死と同じくらい、家族と過ごせなかった空白の時間が重くのしかかる…。
そんな父と、その家族が息子の死を受け入れるための誕生日会のラストは胸をめちゃくちゃ締め付けられました。