あまり泣かない私でも、これはさすがに涙が出ました。
ソル・ギョングとチョン・ドヨンが夫婦役という事でかなり期待はしていましたが…。
演技はもちろん言う事無しなんですが、とにかく作品が良かったです。
ついこの間の出来事でまだ忘れられないセウォル号事件。
そもそも あれは元々は日本の船だったんですよね。
それを安く買い取って無理な増改築、定員オーバー、事故の時に船長は離席しててその後は我先にと逃げてたんですよ。
これ、人災です。
話の中でひとつだけ分からない所がありました。
父 ジョンイルが仕事で海外に行っていたのは分かるのですが、事件か何かを犯してたんですか？
妹と話してる時に弁護士代がどうとか言ってました。
でもこのジョンイル、めちゃめちゃ優しいですよね。
そうしないといけないくらいの何かがあったんでしょうね。
亡くなった息子の誕生日会なんて普通は嫌だと思います。
でも周りの人達はこぞって勧めて来る。
お年寄りが亡くなったのとは違い、まだ若い高校生。
それも病気では無くて、修学旅行で乗った船が沈んだんです。
心の準備が出来ないまま急に大切な誰かが亡くなると本当に辛いです。
スンナムが事故の当日の朝にスホから何度も電話があったのに気が付かなかった、って泣きます。
ずっと泣いていましたが…。
耐えられなかったと思います。
最後の会話は何だったのか、もっとああすれば良かった、あんなこと言わなければ良かったって…。
結果的にあの誕生日会は本当に良かったです。
みんなのひとことが貼ってあるコルクボードと一面の壁。
凄い量の写真。
生まれてからのスライドショー。
最後にウチャンが代弁する、息子スホから母スンナムへの手紙。
私、ここで来ちゃいました。
目がうるうる。
そしてジョンイルが｢スホが来たんです。母さんとイェソルだけになったから早く帰ってやれと、毎晩 私を訪ねて来るんです。｣
ここで涙が一筋、二筋…と流れました。
これでスンナムがスホの死をきちんと受け止められるようになる迄の第一歩になれたらいいですね。
たまたまNetflixで観るものを探していたらヒットしました。
とてもいい作品でした。
