ユースケ

ザ・ワンのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ワン(2001年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

125の多次元宇宙(パラレルワールド)に存在する自分を殺しまくり、最後のひとり=全能の存在(ザ・ワン)になろうとする悪いジェット・リーと事件に巻き込まれ、最後のターゲット選ばれた良いジェット・リーとの全宇宙の存亡をかけた戦いを描くSFアクション映画。

功夫皇帝の異名を取るジェット・リーをキャスティングしながらも、スローモーションとVFXをゴリゴリに効かせた【鉄拳】みたいな格闘シーンに終始する贅沢仕様。
雨のように降り注ぐ火花の中、直線的な動きの形意拳と円を描くような動きの八卦掌のジェット・リー同士によるコントラストの効いたラストバトルは必見。爆発を背に八卦掌の構えでキメる良いジェット・リーのドヤ顔がたまりません。

更に、ハイヒールのかかとに仕込まれたネズミ爆弾、首をフリフリして体がバラバラになるワームホール移動、自動販売機から溢れ出るペプシ、イキりまくる若干毛量の多いジェイソン・ステイサムなど、わかる人にはわかるみどころ満載。

【マトリックス】の出演を断ってまで本作に出演し、ドレッドヘア姿や金髪姿まで披露し、ただならぬ意気込みを見せたジェット・リーですが、本作はザ・ロックことドウェイン・ジョンソンのために作られた企画だったのです。ジェット・リーには内緒にしておきましょう。

ちなみに、白バイを両手に持って警官を挟んでぺちゃんこにしたジェット・リーが「ゲッツ!」って言うシーンは要チェックです。