原作小説を読んでの鑑賞
結論、映画も良いけど原作の方が何倍も良かった…！
韓国の過去・現状を知ると日本の性差はまだマシな方だと思えるけど、「マシ」にすぎない
結婚、出産、育児を経験するにあたって自分のキャリアプランを諦める女性がまだ大半だと思う。
自分の未来を考えて途方に暮れた…
育児中に働きに出ようとする主人公に対して旦那が「自分が稼ぐから働かなくていいよ」という旨のセリフを言うシーンがあるのだが、原作でも本作でもここが1番印象に残った。
というのも、私が自分の将来(結婚、出産、転職など)についての考えや悩みを軽く彼氏に話した時に同じようなことを言われたからだ。
その彼の言葉は100%優しさからきているものだとは分かっているけれど、
私の不安はそこじゃないんだ…できるなら やりがいを感じられる仕事を続けたいんだ… というもどかしい感情を抱いたことがあったばかりだから。
私が想像してもしきれないくらいの男性には男性の辛さがあるのだとは思う。
それでも 社会で生きるって、女性として生きるって、家庭を築くって難しい…
この作品を通して男性がどう感じ何を思うのかが純粋にとっても気になった。
当たり前のことだとは思うけれど、
やはり小説の方が主人公の感情の機微が丁寧に描かれていて。
本作は社会に生きる女性の葛藤がテーマゆえに、
その点が映画だと薄れてしまっていて勿体なかった…
原作はより数多くの葛藤や性差について描かれていてより素晴らしいので、ぜひ原作も読んでほしいです。
20229
