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82年生まれ、キム・ジヨンのしおりのネタバレレビュー・内容・結末

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

原作読了済。
映画も本も、それぞれいいところがあるなぁと。
本は、ジヨンの人生を生い立ちから現在まで丁寧にじっくり描いていて
映画はジヨンとジヨンを取り巻く人々をバランス良く描いている感じ。
先に本を読んでいたので「あの場面はこう演出したんだ」という驚きや感動がたくさん。
映画版のエンディングは、救いがあって嬉しかった。

ジヨンの人生には何度かメンタル崩壊の引き金となり得るポイントがあり
本を読んでいる時はずーっと辛かった。
それを映画では比較的サクッと描いていて、夫目線も多いので俯瞰して観れたからか少しましだった。辛いことに変わりはないけれど。

自覚症状のないジヨンが自分の異変を夫から聞いた時、真っ先に
「娘が小さくて良かった」と娘を慮るシーンで私は涙腺崩壊。
それだけ優しく愛情豊かで、自分を後回しにしがちなジヨンだからこそのセリフ。
その言葉に彼女らしさと彼女の母親の生き方までもが全て込められていて、もうダメだった…涙

私の職場はメンタルクリニックです。
「みんな生きてるだけで偉い!はなまる!」って思いながら日々働いています。
ジヨンもはなまる!夫もはなまる!
ちゃんとクリニック通って偉い!
これまでつらかったね。よくがんばったね。
きっともう、大丈夫。
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