ベロニカ・グゥの最強ママアクション！（ギャングかどうかは置いといて…）
●最近なぜか世界中で流行している、母親は殺し屋系（以下、ママコロ系）アクション映画のベトナム製です。最近観たママコロ系ではキルボクスンがありましたが、それと対比して観てみると、本作はとにかく生身のアクションのキレがすごいし、娘を取り返すために突っ走る母親の姿をひたすら見せてくれる、ドラマ性皆無のアクション映画でした。
●最初からフルスロットルでアクションが始まりますが、ベトナム映画を見慣れてないからかもしれませんが、序盤の牧歌的な風景がとても新鮮でした。例えば、絶対に日本では見ることのない竹藪の中のレストラン、これってベトナムに普通にあるんですかね？また、アクションでも、「首を絞める」道具が皮に映えてるツタだったりして、なかなか見ることのできないベトナム流なのがとても新鮮でした！
また、ボロ船を川沿いに原チャリで追いかけるチェイスシーンなんかも、風景的に東南アジアでしかないよなあ、と思わせるシーンですよね！
●中盤から舞台は都会に移るのですが、敵のアジトに向かうところ敵なし画面のカラーが赤青緑のビビッドなネオンカラーで構成されるようになり、それに伴いどんどんとカンフーアクションのボルテージが上がって行きます。
下手なドラマは必要なく、娘を取り返す！という一つのみでアクションのみで繋がれた映画という潔い作品でした！
●主演のベロニカ・グゥさんについて調べてみたところ、この方、『最後のジェダイ』の冒頭に出ていたあの人なんですね！
ベロニカ・グゥのジャッキー・チェンばりのこのアクション、めちゃくちゃ良かったんですが、他の作品でも見られるのでしょうか？今後の活躍に期待ができる俳優だと思いました！アクションを観るだけでもめちゃくちゃ面白いのでオススメです！
あと、どうやら前日譚のようで前日譚でないようなパラレルワールドっぽい作品の『タン・ソイ 美しき殺し屋』も観てみたいなあ、と思います！
