kumada

嵐の中でのkumadaのレビュー・感想・評価

嵐の中で(2018年製作の映画)
4.0
見ている間ずっと頭フル回転の映画でした。よく練られたストーリです。2時間超えますけど飽きることなく見ることができます。物語は25年前(ベルリンの壁崩壊の年)から始まります。ある一軒家に母と息子(ニコ)が住んでいました。ある晩、母が勤めに出たあと、ニコがいつものようにギターを弾く自分の姿をビデオカメラで録画していると、隣家から諍いの声が聞こえてきます。何事かと思い、ニコが隣家に忍び込むとその家に住む奥さんが死んでいます。ふと見上げると彼女の旦那が刃物を持っています。一目散に外に飛び出たニコは丁度やって来た車に轢かれて死んでしまいます。そして25年後、その家に一人娘を持つ若夫婦が越してきます。妻の名はベラ。荷物の整理をしていると、物置の中に古いビデオカメラとテレビを見つけます、というお話。最初はホラーかと思いましたが、SFサスペンスです。ベラが、死ぬ直前のニコに古いテレビを通して警告を与えたことでベラの人生が一変してしまいます。元の人生を取り戻そうとする過程が描かれます。至るところに伏線が張られます。見逃さないようにしないといけません。ラストの伏線の回収も気持ち良いですね。ベラは元の人生以上のものを手に入れます。ベラ役の女優さんはスペインでは有名な人らしいです。キレイですし、スタイルもとても良いです(笑)。
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