映画館で友人2人と。
2020年のアメリカ/イギリスの作品。
監督は「インターステラー」のクリストファー・ノーラン。
あらすじ
ウクライナのオペラハウスで突如、テロ事件が勃発、突入する特殊部隊に参加していた、名もなき男(ジョン・デイヴィッド・ワシントン「ブラック・クランズマン」)は仲間を救うため身代わりとなって敵に毒薬を飲まされてしまう。昏睡状態から目覚めた男は、フェイと名乗る男から未来からやってきた敵から世界を守り第三次世界大戦を防げというミッションを命じられる。
ノーラン新作ということで、まぁ映画好きを名乗るなら観に行かないわけには行かないよねということで友だちと共に劇場にて公開から1か月遅れでようやく鑑賞(だって、劇場込み込みコロナ渦なのに込み込みなんですもん！)
先に結論から言ってしまえば…一回で良いかな…という感じ。
公開前、そして公開後の評判からどうやら難解な作品ということは知れ渡っていたわけだけど、まぁ大丈夫だろうと鷹を括っていたら開始20分くらいでもうわかんねぇ！！
何がどうっていうより、とにかく情報量が多いのと会話量も多いため話についていくのが必死だった。
加えて、後半では段々と「逆行」の世界線に赴くことになるんだけど逆行世界から元の世界線に行ったり、逆も然りでハイスピードでアクションが展開されるため、なんか頭が疲れてきてバグりそうだった笑。
あと結局アルゴリズムを起動するとどうなんの？とか逆行弾を喰らうと結局弾元に戻るから良いんじゃないの？とか作品内のギミックの意図が掴めなかったのも、余計難解さを極めさせてくる。
だから、観終わった後、なんかめっちゃ疲れました！！
けど、やっぱ稀代のフィルムメーカー、ノーラン、流石の映像美は認めざるを得ない。
世界７カ国を舞台にIMAXカメラで映し出された未知なる映画体験の数々！！
まず、冒頭のオペラハウスでのテロシーン。
緊迫した雰囲気の中、長年組んだハンス・ジマーから新たに組んだ、気鋭のルドウィグ・ゴランソンが手掛ける音楽がボルテージをガンガン上げてくる！！
そこに特殊部隊と共に乗り込む、ジョン・デイヴィッド・ワシントン演じる名もなき男！！
絶賛オンラインゲーム、ウォーゾーンをやっているのでここら辺の「クリア！」な感じがめちゃくちゃ没入感があって、ゴージャスな舞台で展開される銃撃戦と共に冒頭から期待させてくれる。
また、目玉である「逆行」シーンもやはりすごい！！
予告でもあった転覆した車が逆行して走り出すシーンをはじめ、名もなき男と防護服姿の敵(終盤で明かされる、実は…の正体も驚き！)との逆行バトル(途中「エクソシスト」みたいになっててウケた！)、ヒロイン、キャット(エリザベス・デビッキ「ピーターラビット2/バーナバスケの誘惑」)の拷問シーンからの逆行と、よくバラエティとかでこういう逆再生を使う演出とかがあるけど「現実世界で逆行が起こる世界があったら」を本当に視覚映像で実現したらどうなるか、その一点を抽出したノーランの発想力に驚かされる。
特に終盤でのレッドチーム、ブルーチームによる大規模なグラウンドウォーの壮大さと逆行を綯交ぜにした一大スペクタクルは、もう圧巻の一言だった！！
なんか、もうこの映像美に没入できただけで、まぁ良いかなと思わせてくれちゃう。
あと、主演キャスト陣は一人一人がゴージャスで選りすぐりの面々だったけど、やっぱり印象深いのは、なんとあのデンゼル…ワシントンの息子のジョン・デイヴィッド・ワシントン。
なんというか、彼は目にすごく色気がある。髭面で強調されているからってのもあるけど、彼の目を通してお話が物語られる部分も多く、劇中、スパイ映画としての側面として何度も登場する様々なスーツの立ち姿も絵になっていて、スクリーン映えする、まさに映画スターという感じ。
「ブラック・クランズマン」に続いて、この話題作の主演という大役をこなしたっだけでもお父さんのデンゼルは喜んでいることだろう！
あと、ヒロインのエリザベス・デビッキも、長身のスレンダーなボディとやはり色気のある目が特徴的なエレガントな美人さんでこちらも良かった！！
結局のところ、上記で書いた通り、お話部分はわからなかったところが多かったんだけど、名もなき男が時間軸を逆行する世界線を通して、物語の最後には全てを手中に収める「ヒーロー＝主役」となったというラストは上手いのかもしれない。
ダークナイト、インターステラーに続いて、またしてもノーランが映画それ自体を次の段階に押し進めたという感じでそれをリアルタイムでこの目で劇場で観れただけでもお釣りが来る…と言えるのかもしれない…。
で、結局TENETって何？
