このレビューはネタバレを含みます
ファンタジーとフィクションの比率は難しい。
個人的な好みとしてものを言うけれど、本作はその天秤を誤ってしまったように思う。
ファンタジーならファンタジーとして幻想物語に徹するべきだし、フィクションならフィクションとして現実に基づいた虚構を語るべきだった。
つまりラストに集団幻覚めいた幻を見せるなら、あまりにも現実に即したシビアな問題(父親との離別や人事異動からの退職)なんて始めから呈示するべきではなかったし、
シビアな問題を取り扱いたいのならば、ラストで集団幻覚なんてファンタジーに逃げてはいけなかった。
ように思う。
……要は私が作品のノリについていけなかっただけである!悲しい!
(予告で期待値爆上げして観に行ったのがいけなかったんだろうなぁ)
あと地味に気になるんだけど、冒頭で壊してたドアノブどうしたんだろう。