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私が、生きる肌のtakのレビュー・感想・評価

私が、生きる肌(2011年製作の映画)
3.7
「サン・セバスチャンへようこそ」を観て、女医役のエレナ・アナヤが気になった。予備知識皆無で手を出したのが本作「私が、生きる肌」。ペドロ・アルモドバル監督だから変わった映画なんだろう…と思いながら再生ボタン。想像を超える世界が待っていた💧

天才的な皮膚移植実績のある外科医ロベルの自宅に、監禁されている一人の女性。肌色の全身タイツに身を包んだ彼女は何故ここに?やがて外科医が彼女で画期的な人工皮膚の実験を試みていること、妻を失っていること、メイドとして同居している初老の女性とロベルの関係など、彼をめぐる事情が明らかになっていく。彼がベラと呼ぶ女性の正体は?ディスプレイのこっち側で観ている僕らが悶々としているうちに、真実が語られる。

…😰

ストーリーが予想を超えてきた。アルモドバルだから、突飛な話になるかも…という覚悟はしていたものの驚きの連続。

えっ?😳
え、えーっっ!?😨
うわっマジか…😱

エレナ・アナヤの身体を這うようなカメラワークも含めて、映像が美しい。展開に驚かされる話だし、痛々しい場面も多いのに、何故かもっと観ていたいと思わせる。


⚠️(以下、ネタバレを含みます)






登場人物の心情を察しようとするが、想像を絶するエピソードが次々と示される。それら一つ一つをどんな気持ちなのか噛み締める暇を与えてくれないのだ。

昏睡から目覚めたら「あ、膣形成しておいた」と言われる。「ほっとくとくっついちゃうから、最初に細いの入れて、だんだん太いの入れてね」って指示までされる。ここまでされちゃった側、どんな気持ちなんだろう😨

ロベルが望む容貌に変えられていくベラ。ついにロベルはベラを愛するように…って、さぁ…中身別人なのに😰

え?ロベルを受け入れちゃうの?😱
それって身体的にどんな感覚…💧

観終わってよーく考えてみると、確かにロベルをめぐるパートは性を超越してるし偏執的だけど、実はアルモドバル監督作らしい母と子の物語が含まれていることに気づく。無言で向き合うラストシーンに、何故か不思議な安堵感を感じた。とんでもない話なのにね😓
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