McQ

愛欲の港のMcQのレビュー・感想・評価

愛欲の港(1948年製作の映画)
3.6
「どこでそんな汚い言葉を覚えたの!」「あんたに送り飛ばされた施設で学んだ言葉よ。」

開始早々から絶望しきった空気が漂う、、彼女の表情から、取り巻く環境から匂わせるのは彼女の〝暗い過去〟だった。

「不良少女モニカ」よりは、はっちゃけて見えたが、ヤンチャな頃の詳細が見えないせいか、どちらかと言うと大人の身勝手さの方が際立って見える。時代の違いからか、(なにせ40年代の話である)夜中に遊び歩いてるぐらいで施設送りだなんて鬼としか思えない。

この施設についての描写もほぼ寛いでるシーンが映し出されるだけなので、そりゃ戻りたくない気持ちも分かる!と思わせるような過酷さは感じ取れない。

所々で時代を感じさせる違和感はあるものの、終始ムスッとした彼女の表情が満面の笑みに変わる瞬間、モノクロがカラーに見えた。

終盤のエグい展開での彼女の言葉が突き刺さる。このシーンはパワフルだった。(オチは弱い、、)
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