ユキノナーニー

ひとよのユキノナーニーのネタバレレビュー・内容・結末

ひとよ(2019年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

『#ひとよ』

 
9/30(月)、
製作発表時より観たくてたまるなかった本作を、
【#映画ランド】さん試写会にて
11/8公開の1ヶ月以上も先取りで、
#白石和彌 監督トークもあり鑑賞♪


「これは母さんが、親父を殺してまでつくってくれた自由なんだよ。」

通常バイオレンスよりになりながら、「人」を描く事に優れている白石監督が撮った〈壊れた家族の再生物語〉は、
主演から役者全てが素晴らしいのも加わり、お涙ちょーだい映画ではなく、
時に吹き出してしまう笑いもありながら、
見事な「家族モノ」であった!
まだ1ヶ月先の公開だが、
この傑作、役者の演技合戦を観ないで損をするな!
見逃すな映画です!!

製作発表時より心惹かれたのは、
白石和彌監督が「家族再生モノ」⁉️
主演の3人の兄妹演じるのが~
#佐藤健 、
#鈴木亮平 、
#松岡茉優 でどう兄妹を演じて来るのか高まった所に~
締めは、最愛の3人の子供たちの為に
激しい暴力奮う父(夫)を殺した母親役の
#田中裕子 で観る前から期待度MAX !!

冒頭より佐藤健が絡んでいるのが(SEXしているのが)大好き女優の #和田光沙 様でテンション上がった♪

の後が本当の物語の始まりのシーン!
父親に暴力受けて怪我だらけで脅えるまだ子供の3人を
母こはるが「大切な話がある」と並べ、
「お母さんはお父さんを殺しました!
あなたたちは怖がる事ももう無い!
もう自由です」に続けて、
「お母さんは今、誇らしい!!」
この言葉に泣かされた😭
このシーンは劇中、何度も繰り返し出て来る。
名言があり過ぎて、暗闇の中で手元のアンケートに書き取らずにいられなく大変な状態!


そして月日は経ち
宣言どおり、
15年後のあの事件の日と同じどしゃ降りの雨の夜に、
吃音が酷いが真面目な長男/大樹(鈴木亮平)と、
あの事件の為に美容師になる夢を捨てて、ホステスをやっている妹の園子(松岡茉優)
2人が家にいる時戻って来た
刑期を終えた母親こはる(田中裕子)。

2人は、うらぶれた記者をやっている次男/雄二(佐藤健)も呼び寄せる。

母が戻って来た事で家業のタクシー会社
(心ある従業員の #音尾琢真 や #筒井真理子 (観る直前まで友達に現在上映中の #深田晃司 監督の『#よこがお』の筒井真理子様の凄さを話していたばかり!)、真面目な新入りの #佐々木蔵之介 らが営業続けている)に、
様々な酷過ぎる嫌がらせがあったり。

そんな中、自分たちの為に父親を殺した母を受け入れようとする大樹と園子。
母に反抗し酷い言葉と態度をぶつけて、抗う雄二。
(インタビューで松岡茉優ちゃんが「最高に汚い佐藤健さんが見られます」と言っていたが、佐藤健はどう荒んでもカッコ良くなるばかりなのが本作でよく解ったw)

もう様々な事が、過去の子供の頃の思い出リピートされながら、
これでもかと起こるのだけど~

ラストに向けて、ある事件が起こり~
あの、母が父親を殺し警察に連行される時(自首する時?)、
まだ子供の3人が家のタクシーに乗り、
長男の大樹か?次男の雄二がまだ幼いのにハンドル握り、3人でどしゃ降りの雨の中必死に母の乗る車を追いかけるシーンがオーバーラップする。
3人とも!~あんなに反抗し母に冷たくあたっていた雄二(佐藤健)も、
母=こはるの事が大好きだったのだ!!


「ひとよ」は「一夜」で、
「一夜」にして激変する家族の運命を通して、
時に残酷でも尊い〈家族の絆〉、
〈究極の愛〉を描き、魅せてくれます!

白石監督へのQ&Aでも、
「なぜこの3人を兄妹に選んだのか?」
と問われていましたが、
「ぜひ仕事したい3人で、きっと見事に兄妹を演じてくれると思ったから。
そしてその通り素晴らしい作品になった」と。
「母役はどうしても田中裕子さんに演じて欲しくて、オファー受けてもらったら、半年後には見事な真っ白な髪(地毛の白髪)で現れた」との裏話も。

素晴らしい〈家族再生の物語〉〈家族愛〉〈絆〉を、
ぜひ自分の目でご覧になってください。

この凄い役者の演技バトル、
全員が素晴らし過ぎる✨
本作を映画館で目の当たりにして観ないと大損するよ!!
時間経てば、経つほど様々なシーン、
セリフ思い出し、心染み入ります💕
白石和彌監督が撮った〈究極の家族愛〉描いた映画、本当に観て欲しい!!
必見‼️