コジシン

デッド・ドント・ダイのコジシンのレビュー・感想・評価

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)
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※本作が好きな人は確実に気分を悪くするので気をつけて!

「パターソン」などで何かと名前を聞くジム・ジャームッシュ監督がアダム・ドライバー他豪華キャストを起用してゾンビ映画を撮ったと聞いたら期待せずにはいられない。そんな状態で映画館に足を運び本作を見た。冒頭でなんとトム・ウェイツが終末に備えて山で暮らす老人の役で出てくるではないか!この嬉しいサプライズに後の展開への期待はさらに高まる。

が、観賞後の俺の気持ちは「なんじゃこりゃ」。本当にこれでいいのかよ!この映画自体を崩壊させるメタ的なセリフは狙ってやったとはいえ、これだけの風呂敷を広げればもっと面白くできたんじゃないのか?!一部には「パターソン」で過剰に評価されたことに対するジム・ジャームッシュなりの落とし前であるとしてこの作品を称揚する声も聞こえるが、自分は全くそうは思わない。無理に詰めたメッセージも話運びがめちゃくちゃだから、全く飲み込めねーよ!というかどこの世界にわざと面白くない作品を作って観客に見せる監督がいるんだよ!そんなに自分の評価を落とすような真似がしたいなら映画以外でやれ!
ジム・ジャームッシュ監督作品はこの作品が初めてで「パターソン」を見れば考えが変わるのかもしれないが、少なくともこの映画は俺には全く合わなかった。タランティーノやロバート・ロドリゲスが作ればもっとシンプルに楽しい映画ができたのではという気がしてならない。
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