コジシン

マリッジ・ストーリーのコジシンのネタバレレビュー・内容・結末

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

トラウマ恋愛映画の代表格「ブルー・バレンタイン」との類似性をよく指摘されていたので、心に傷を負う覚悟で鑑賞。
結果としては「マリッジ・ストーリー」の方が全然救いのある終わり方で良かった。むしろハッピーエンドかもっていう気すらしている。
ただ中盤でチャーリーが弁護士を変えて、お互いの傷をえぐり合ってしまうのは見ていて本当に辛かった。
結婚して間もない頃はお互いの欠点を補い合っていたのに、時間が経つにつれ不満が蓄積して愛が薄れてしまうのがとても悲しくて胸が痛んだ。
だけど最後には二人が初心に立ち帰ることができて、復縁とは行かないまでも円満に別れることができたので心が暖まった。
アダム・ドライバーの泣き崩れる演技が凄まじくて、泣き方で言えば「セブン」のラストのブラッド・ピッドに匹敵するくらい迫真の演技だった。
あんな泣き方できる俳優は現在他にいないだろう。
オープニングでナレーションとして入るお互いの良いところを書いた手紙を、ラストにもう一度持ってくる演出はノア監督流石の手腕だと思った。
こんなにクオリティの高い作品をNetflixオリジナルで作れることに感心しました。
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