マーくんパパ

デッド・ドント・ダイのマーくんパパのレビュー・感想・評価

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)
3.9
奇才ジャームッシュが破天荒なゾンビ映画に挑戦。地軸がズレて各地で異変が発生、長閑な田舎町でも墓からゾンビが続々湧き出し人間を喰いちぎる。冒頭3人しかいない警官パトロール風景からユニークさ満載、町の入口には“住み良いいい町へようこそ”の看板、森には世捨て人が鶏焼いて盗み喰い近づく警官に発砲、道沿いに感化院、葬儀屋、モーテルが並んでるイイ町描写。ゾンビ撃退には“頭を狙え!“と葬儀屋女主人ゼルダは白胴着で日本刀が唸り、助手警官(A・ドライバー)はライトセーバーならぬ鉈を振り回し首を掻っ切るグロ痛快さ。あちこちのラジオから流れる主題歌、タランティーノテイストの映画へのオマージュ散りばめた味わい深い作品でした。